トラブル回避のポイントPOINT

 

永続性の条件を満たして境界標を設置したからといって、それで安心ということではありません。境界標は、人為的に動いたり、自然現象で動くものだと考えておいた方が良いと思います。
 色々な事情によって境界標、傾斜地では土砂が崩れて移動したり亡失することがあります。道路工事や電柱工事またはブロック塀の築造等により亡失することもあります。車に踏まれて動く場合もあります。更に、亡失しなくても盛土によって見えなくなることがあります。更に頭が欠けてしるしの矢印や十字印が分からなくなる場合もあります。

 


したがって、境界標は時々監視しておくことが大切です。そこで、例えば、せめてオリンピックの年には境界標の状況を再確認すると決めておくのはいかがでしょう。
もし、境界標が移動したり、亡失したのを発見した場合は、土地家屋調査士に相談して直ちに復元しましょう。

境界標は、筆界の点又は線の位置を表すための標識(目印)です。従って標識の頭部には、点の位置を特定する「しるし」が付いています。